ABOUT BOX

BOXについて

BOXについて

デザインを学んでいた頃、先生からこんなことを教わりました。
「良いハガキとは、捨てられないハガキ」である。
要件を伝える本来の役割を終えても、部屋に貼ったり飾ったりと大切にとっておきたいもの。

これは箱に置き換えても同じだと私は思います。
箱は梱包するためのツールだけど良い箱は大切にとっておきたくなるもので、サプライズやワクワク感も一緒に届けられるもの。
そんな箱が良い箱だと考えています。

ですが、アノアのオリジナルボックス開発はそんな思いとはかけ離れた状態からのスタートでした。


'ANOAH Art Director : 大川 眞希

BOXについて 真俯瞰

うれしいは、箱からはじまる

フォトアルバムのサイズごとにさまざまな箱があり、素材感もバラバラ。
いずれもチープなものばかりで、コストはかかるのにしょぼい。それが当時のアルバム事業部(現アノア)の箱でした。
「箱は商品を梱包して、運ぶためのもの」という認識しかなかったんですね。
新作のフォトアルバム開発に躍起になっていた時期で、箱のことはそっちのけ。
そんな『後回し』の箱は、ある営業さんの一言により、ぐっと優先順位が高くなります。

「フォトアルバムがステキでも、最初に目にする箱がこれだと、残念な気持ちになる」。
そうです。箱はフォトアルバムの表紙よりも先に見るもので、フォトアルバムの第一印象を決めるもの。
どんなに人として自分磨きをしても、服装やメイクといった最初の見た目をおざなりにしているのと同じ感覚を受けました。

BOXについて 影落ち

iPhoneの「箱」の衝撃

iPhone「箱」のすばらしさは、見る人を魅了する『高級感』とワクワク感を与えてくれる『体験』に詰まっています。

シャープな印象を追求したVカットの技法は、角の丸みをゆるさない究極のエッジを実現し、
細部までこだわった圧倒的な『高級感』を演出します。

そして、iPhoneをお持ちの皆さんならご存知の、開封に5~6秒ほどかかる『体験』です。
カバーを被せるときも空気抵抗を受けて5秒近くかけてフワッとおさまります。
この数秒が「早く開けて、中を見たい」という期待感を与えてくれる。
はじめて手にしたときに「箱ひとつでこんなにワクワクできるの?」とおどろいたことを覚えています。

そして、そのワクワク体験こそ、私たちがフォトアルバムと一緒に届けたいものでした。
こうして「開封に5~6秒ほどかかりワクワクできる箱」づくりがはじまります。

BOXについて Vカット BOXについて GIFアニメーション

日本でつくれるの?からスタート

iPhoneの箱とおなじ仕様の箱なんて、日本ではつくれないと思いませんか?(私だけでしょうか・・・・・・)
2024年の今ではWebで調べるとさまざまな企業さまが出てきますが、開発時の2017年にはそう思っていました。

そんな時、たまたま東京ビッグサイトで開催していた販促エキスポで出会ったのが、『箱のしたて屋』の株式会社トダコーポレーション(※)さん。Web系ばかりの展示が並ぶ中で異色とも言える「箱」を出展されていて、聞けばiPhoneのような箱をフォトアルバムのサイズでつくれるとのこと。

え、日本でもつくれるの!?これはもう「開封に5~6秒ほどかかりワクワクできる箱」をつくる運命だと思いました。

開けた時、ステキかな?

iPhoneと同じ仕様の箱がつくれることがわかったことで本格的に開発スタート。
開発テーマとして掲げたのは『バラバラのサイズを統一すること』『iPhoneの箱のような開封時の気持ちよさを実現すること』『届いた時にワクワクできる遊び心があること』の3点です。

はじめに決まったのがカタチで、正方形と長方形の2種類に。本当は1つのサイズだけに絞る予定でしたが、長方形のフォトアルバムが正方形の箱に入っていたり、逆も然りで正方形のフォトアルバムが長方形の箱にはいっていたりするのはどうなの?と。
チーム内で話し合う中、「開けた時、ステキかな?」を追求した結果、2種類に決まりました。
そう。守るべきものはサイズの統一よりもフォトアルバムと一緒にワクワク体験を届けることでした。

BOXについて スタイルカット

贈りものにふさわしいラッピング

細かなディテールの話をしだせばたくさんあります。
外箱の色はアノアの代表作ELEGANTと同じくキーカラーのグレーにしたこと。中敷きは布や緩衝材など膨大な数を試し、紙にしたこと。フォトアルバムごとに厚みが数ミリ単位で変わるため、見栄えの美しさをミリ単位で検証をして、
5ミリ違いの中敷きを2種類用意したこと。アルバムを取りだす素材は50種類以上のリボンから厳選したこと。
開けた時に遊び心が伝わるツートーンの仕掛けを施したこと。などなど。

これらはすべて先ほども行ったとおり、フォトアルバムと一緒にワクワク体験を届けるため。
フォトグラファーさんが撮った最高の1枚1枚を、フォトアルバムを通じて、できるだけ最高の状態で見てほしい。
その気持ちからつくられたものです。

「フォトアルバムは、自分への贈りもの」と例えられることがありますが、贈りもののラッピングにふさわしいオリジナルボックスをご用意できました。普段はあまり注目されない箱にも、ぜひご注目ください。

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