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ルネ・ペーニャ

René Peñaルネ・ペーニャ

1957年ハバナ生まれ。社会主義が国際的に崩壊していく時代に多感な時期を過ごし、理想と現実とのはざまを目の当たりにしたペーニャは、個人と社会との関係性に重きをおき作品を制作。1990年代初頭から数々の個展を開催している。

会場:y gion

  • ルネ・ペーニャの作品
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title:【 私について 】

女性の装いも含まれるセルフポートレートを撮影し構築された各シーンは、自らの意思とは関わりなく、非常に社会的な存在としての個人を自らのボディを通して演じている。そこには、ここ最近のキューバという国が抱える物的環境や不規則性、二重規範、不寛容、価値観の喪失、ジェンダーの対立、社会的不平等などの問題が繰り返し刻まれている。

<Horiuchicolor プリンティングについて>

本来であれば作家さんにお会いして、プリントに対するリクエストや作品などに対する思いなどを伺うのですが、今回はキューバの作家さんということで、送られてきたデータを見て、インスピレーションと経験則をもとに「ファインアート」で出力しました。今回の作品の中にはビンテージプリントをスキャンしたものもあってデータに波がありましたが、それを追い込んでいき、3人の作品に一貫性をもたせることに留意しました。

<作家 感想>

展示作品の中には数枚ネガで撮影したものや、今ほど性能がよくない初期のデジカメで撮影したものがあったので、大きく引き伸ばしたときにどうなるか不安でした。特に今回の作品の中にはプリントの難しいものがあり、選ぶのをやめようとしましたが、実際の仕上がりを見て、この作品を選んでよかったと思いました。

自らのボディをキャンバスとした作品は、ときに力強く、ときに物悲しく、見る側にさまざまな感情を喚起させます。モノクロのトーンの中で一際目をひく頭に赤いリボンをまとった作品。これは、まだ黒人がバレエをすることに例をみない時代、家族の反対を押し切り娘がバレエをはじめ、数年後に見事オーディションに合格したとき、合格証書のリボンをまとったもの。社会の偏見に負けない強さと、父親の愛にあふれたエピソードが印象的でした。

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